不動産の豆知識-1

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不動産を売りたいときに検討すること

<不動産を売りたいときにどのようなことを調べておけばよいか>

◆価格をいくらにするか

 不動産を売却するにあたって、売出価格をいくらにするかということが重要なポイントになります。

 相場より高いと価格だけで敬遠されてしまったり、買主がなかなか見つからず、売却に時間がかかってしまうことになります。

◆売却スケジュールを立てる

 不動産の売買では契約から引き渡しが完了するまで、数か月かかるのが一般的です。

 このため、売却したお金を他の支払いに充てる予定のある人や、住み替え、子供の学校関係などで引っ越しの時期に期限がある人などは、売り出すタイミングも重要になります。

◆税金など諸経費の見積もり

 不動産の売却には、仲介手数料、引っ越し費用、測量費用、契約書の印紙など、いろいろな費用が発生します。

この諸経費がどれぐらいの金額になるか、あらかじめ見積もっておくことも重要です。

 また、売却によって利益が発生する場合は、それに伴う税金についても計算しておくことが必要です。

 その他、住宅ローンが残っている場合や、借地権付建物の場合などによっても必要な経費が異なってきますので、事前に調べておく必要があります。

◆売却物件の対象を定める

 通常は家具や食器などを運び出し、建物は空き家の状態で引き渡します。

他方で、備え付けのエアコン、照明器具、作り付けの家具や、庭の植木などがある場合は、すべてを売却対象に含むのか、もしくは一部なのか売主買主間で認識が異なる場合もありますので、事前に明確にしておく必要があります。

 また、修繕する箇所がある場合なども明確にしておく必要があります。

◆土地の境界ははっきりさせる

 隣地との境界が塀の内側なのか外側なのか、また隣接する土地や道路はどうなのか、境界について確定していない場合は土地家屋調査士等に依頼して地積測量図を作成しておくとよいでしょう。

 また、道路との境界の確定は時間と費用がかかりますので、事前に計画を立てておきましょう。